データ取得・管理・活用のリテラシー【導入・準備編】

Step#1

データ取得・管理・活用のリテラシー【導入・準備編】では、ご自身の基礎知識を確認しながら、プログラム修了後に即戦力となるための準備を進めます。無理のない時間・力配分で受講するスタイルを確立しましょう。
本プログラムの受講では、過去の実績等を問いませんが、高等学校の教科書の知識までを自力で再確認し、プログラム履修中に学ぶ知識との関連を説明できるようになることを求めます。科学技術の進歩は、直接身の回りの生活の変化をもたらすわけですが、これを教科書レベルの言葉で語ることは、「データ取得・管理・活用」において、極めて重要です。

科目名 授業テーマ 講師
【準備・導入編】 開講式・ガイダンス 長谷川・長井
【準備・導入編】 ITリテラシー・IT倫理・ 情報検索 髙田
【準備・導入編】 研究室倫理
【準備・導入編】 安全教育
【準備・導入編】 計測基礎1(小さなものを観る) 長井
【準備・導入編】 計測基礎2(小さな質量を測る) 長井
【準備・導入編】 設備共同利用オープンファシリティ 長井
【準備・導入編】 自動計測 大古

データ取得・管理・活用【実践・活用編】

Step#2

この期間は、大規模データ取得技術を疑似体験していただきます。まず、コンビナトリアルなデータ計測が進んでいるバイオ分野を教材とし、qPCR設備を用いたゲノミクス解析を通して、自動大量試料分析・解析の原理を学びます。こうした技術の急進歩によって、変異コロナウイルスが迅速に同定され、コロナ禍では合成ワクチンが初めて使われたり、検査などの新産業が進みました。こうしたことを技術的な観点からも理解できると思います。就業者の方も、これまでに親しんだ特定の技術に凝り固まらないことの重要性や、新産業では業種の垣根を超えて新技術が利用されていることを実感さできるでしょう。

微小計測については、集積微細加工技術である半導体産業に牽引されてきましたが、その技術は、材料開発、バイオ分野を含むグリーンイノベーションにも波及しつつあります。このイノベーションに不可欠な、小さなものを見る技術(電子顕微鏡、原子間力顕微鏡)の習得を、自動計測も合わせた観察実習を体験(オンデマンドでは擬似体験)します。原子間力顕微鏡は金沢大学では世界最先端の高速計測がなされていますが、これを見る機会も持ちます。

科目名 授業テーマ 講師
【実践・活用編】 実践・活用編を受講するにあたって 長井
【実践・活用編】 事故原因調査におけるデータ取得・活用 NITE
【実践・活用編】 ナノサイズで生体試料を観る<高速原子間力顕微鏡> 紺野
【実践・活用編】 ナノサイズで画像を観る 真空中<電子顕微鏡>・マイクロサイズで元素を調べる、エネルギー分散X線> 杉山
【実践・活用編】 香りを調べる<ガスクロマトグラフィ質量分析計> 笹木
【実践・活用編】 代謝物をイメージングする<質量分析計> 大坂
【実践・活用編】 タンパク質を解析する<質量分析計> 西内
【実践・活用編】 研究データベースの活用 長井
【実践・活用編】 遺伝子を解析する<リアルタイムPCR> 小林

大規模データ取得・管理・活用の現場【未来・発展編】

Step#3

大規模データの管理・活用に関する動向を学んでいただきます。さらに、自動実験についての今後の予想図を見ていただきます。

科目名 授業テーマ 講師
【未来・発展編】 自動実験の未来 一杉・木村
【未来・発展編】 データ基盤 笠原
【未来・発展編】 オープンサイエンス 長井